日本に住んでいる以上、避けては通れない自然災害。
せめて防災グッズを十分に備えておきたいですよね!
とはいえ、十分な収納スペースを確保できないマンション住まいでは、無駄な備蓄は避けたいもの。
置き場所も十分に確保できない場合があるので、収納方法にも困っちゃいます・・・
では、マンション住まいの方にとって、防災グッズで必要なものとは何でしょう?
また、マンション住まいならではの収納方法とは?
今回は、マンション住まいの方向けに、防災グッズの必要なものをまとめていきます。
また、防災グッズの収納方法や、置き場所の工夫についてもまとめてみました。
ぜひ最後までお楽しみくださいね!
防災グッズ必要なものマンション編!
大災害が起きた際、多くの人は近隣小学校などの体育館に避難することをイメージするかもしれません。
しかしマンションは作りが頑丈であるため、避難所に行かずに自宅にとどまる方が安全な場合もあります。
では災害時でもある程度の生活水準を保つために、どのような防災グッズを備蓄しておけば良いのでしょうか?
マンションに住んで約10年の親友Mちゃんに取材しましたので、備えておきたい防災グッズをまとめていきます!
中には、集合住宅ならではの防災グッズも!?
ぜひ参考にしてみてくださいね。
マンション住まいに必要な防災グッズ5選!
ここからは、マンション住まいなら備えておきたい防災グッズを5つまとめていきます。
その理由もあわせて、チェックしていきましょう!
①飲料水
マンションにおける給水の方法には、受水槽というマンション内のタンクに溜めてから各戸に給水するタイプがあります。
多くのマンションで取り入れられているこの給水方法は、停電する給水ができなくなってしまうのが弱点。
そこで、各家庭で必要な水をストックしておく必要があるんです。
最低でも3日分、1人1日3リットルを目安にして用意してきましょう。
筆者の家族の人数は大人2人と子供2人なので、一日あたりの必要量は・・・
3リットル×4人=12リットル。
さらに、1日12リットルを3日分準備すれば良いので、
12リットル×3日分=36リットル。
計36リットルを備蓄しておけば良さそうです。
大きな2リットルペットボトルで18本ということですね。
・・・結構すごい数ですね。
ホームセンターに買いに行くのも一苦労といった感じです。
災害時用の飲料水を準備するのにオススメなのが、通信販売です。
Amazonや楽天市場などの販売サイトには「5年保存水」のような、長期保存に適した商品もあります。
必要に応じてチェックしてみてくださいね。
②保存食
私が住む地域では、頻繁に台風の被害があり、その都度物流がストップしてしまいます。
スーパーやコンビニの商品棚がすっからかんになることもしばしば・・・
災害時でも食べものに困ることがないように、保存食を用意しておきましょう。
防災グッズの食料として、アルファ米やカンパンのような、いわゆる防災用の保存食を備蓄する方法があります。
そしてもう一つの方法として覚えておきたいのが、「ローリングストック」という方法です。
ローリングストックとは普段食べているパスタソースやレトルトカレー、カップ麺などを一定数確保して、賞味期限が近いものから食べていく方法です。
食べた分だけすぐに買い足し、備蓄の数が変化しないよう心がけます。
まず一つ目のメリットとしては、普段から食べている食品なので馴染みがあるということ。
お子さんがいる方は共感していただけそうですが、子供って慣れない味を食べないんですよね・・・
また、大人としても、災害時にいつも食べているものが食べられるというのは、ちょっとホッとするのではないでしょうか?
さらに、ローリングストックは普段の「買い溜め」の延長です。
1日分、つまり3食分ぐらいはキッチンに収納できるので、収納スペースを確保するのは残り2日分。
収納の面から考えても省スペースになる方法ですので、マンション住まいの方は特におすすめです。
停電して冷蔵庫の野菜がダメになる前に、鍋の素を使って煮てしまいましょう!
スープに冷やご飯を入れてお雑煮にしても、美味しくいただけますよ。
③トイレ用品
「飲む」「食べる」ときたら、次は「出す」ですね。
次に準備しておきたい防災グッズは、トイレ用品です。
マンション住まいの方は特に注意したいことなのですが、災害が起きた後にトイレを流すと、なんと逆流してしまうことがあります。
また、自宅トイレで問題が生じなくても、災害後にトイレを流すことでほかの階のトラブルが生じることも・・・
1日平均5~6回使用すると仮定して、3日分を準備しておくようにしましょう。
「トイレ用品」と一言で言っても、さまざまな防災グッズがあります。
トイレに袋を被せて使うタイプのものは、自宅マンションのトイレ個室をそのまま使えるのでおすすめです。
そして、おむつが取れていないお子さんがいる家庭では、ちょっと多めにおむつをストックしておきましょう。
子供って、ショックなことがあるとトイレ事情が逆戻りしてしまうことがよくありますよね・・・
しかも、おむつはポリマーが水分をぐんぐん吸い取るので、両サイドをカットして広げると、実はぞうきん的な使い方もできるんです。
飲み物をこぼしてしまった時などに活躍してくれるかもしれません。
「トイトレが完了したけど何枚か余ってる・・・」という方は、そのまま取っておくのもおすすめですよ。
④懐中電灯
大きな地震などでライフラインが寸断した場合、マンションでは停電してしまう場合があります。
何日も十分な明かりなしで暮らすのは、小さなお子さんにとってはトラウマもの。
懐中電灯と替えの電池を準備しておきましょう。
アウトドア用のランタンの中には、本体から取り外してミニサイズで使えるものや、光の強さを細かく調整できるものが多くあります。
また、普段の生活では懐中電灯を使うことってほとんどありませんよね。
家族でキャンプに行くときなどに、使い勝手をチェックしておくことをおすすめします。
ラジオ付きのランタンを準備しておけば、情報の確保もできて一石二鳥。
こちらもあわせてオススメです。
⑤笛
「防災グッズに笛?何に使うの?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしこの「笛」こそ、マンション住まいには欠かせないものなんです。
マンション住まいの方の中には、毎日エレベーターに乗る方が多いかと思います。
確率的には低いかもしれませんが、エレベーターに乗っている最中に地震に遭うことも考えられます。
エレベーター内で「閉じ込め」にあった場合、大声で助けを求めるのはかなり大変です。
大声を何十分も出し続けるのは、体力を大きく消耗してしまうんです。
また、人の声は実は聞こえにくく、室内から助けを呼ぶのにはあまり適していません。
その点、「笛」の音は人の声よりよく通ります。
笛を吹くという行為自体も、大声を出すよりもかなり省エネルギーです。
さらに、エレベーターの閉じ込めだけでなく、マンションが倒壊して自室から出れなくなった場合にも、笛はSOSを出すのに適しています。
最近は簡単に手に入れることができますので、ぜひ検討してみてくださいね。
収納方法や置き場所も紹介
ここまで、マンション住まいの方に必要な防災グッズをご紹介してきました。
しかしマンション住まいの方の多くが悩まれるのは、防災グッズの置き場所ではないでしょうか?
正直なところ、私の自宅マンションも日常生活に使うものを収納するスペースでいっぱいいっぱいです。
子供が増えて家族の人数が増えると、とにかく荷物が増える増える・・・
そんな中、なんとかひねり出した収納方法をご紹介していきます!
防災グッズの置き場所にお困りの方は、参考にしてみてくださいね。
収納の分散で置き場所の確保を!
なんとなく、「防災グッズは一か所にまとめるもの」と思い込んでいる方、多いのではないでしょうか?
マンション住まいでは、防災グッズの収納場所をいくつかの場所に分散させましょう。
ローリングストックを行うことで、1日分の食料はキッチンに収納し、あとの2日分を他の場所に収納する必要があります。
例えばパスタソースなど、加熱したいものはキッチン周辺に置いておくのが便利です。
しかし、未開封のフルーツ缶詰やカンパンなどは、キッチンから遠い場所でもOK。
また、開封してそのまま食べられるものは、非常用トイレや飲料水とともに、各部屋のクローゼットなどに分散収納しておくことをオススメします。
この収納方法には、省スペースのほかにもう一つのメリットがあります。
それは、家庭内のある部屋で「閉じ込め」にあった場合、食料や水分を確保できるということです。
例えば就寝中の大地震が起き、入り口のドアがゆがんで出れなくなってしまったら?
窓ガラスが大きく割れて、リビングに入れなくなってしまったら?
そういったまさかの場合を想定して、一部屋である程度の時間を過ごせるように備えておくと安心です。
先にお伝えした「笛」を各部屋に置いておくのも良いでしょう。
気を付けるポイントは?
マンション住まいで防災グッズを備蓄する際、気をつけることとは何でしょう?
こちらをおさえておかないと、他の入居者に迷惑をかけてしまうかも・・・
しっかり確認しておきましょう!
収納用ケースは頑丈なものを選ぼう
省スペースになる上、頑丈なので中のものが破損することがないため理想的です。
ラベリングで賞味期限切れを回避!
せっかく万全に食料や水を備えたのに、気づいたら賞味期限が切れていた・・・
そんなミスを、私も何度もおかしてしまいました。
収納ケースの外側に、マスキングテープで日付を書いて確認できるようにしておきましょう。
また、非常用トイレにも実は使用期限があります。
こちらもラベリングしておくと安心ですよ。
共有部分やベランダに置くのはNG
マンションでは、玄関ドアを開けた廊下は共有部分になります。
基本的に個人の所有物を置くのはNGになります。
また、ベランダに荷物を置くのも避難経路をふさいでしまうのでNG。
こちらは安全の観点から気を付けたいですね。
車に保存する防災グッズは気温が関係ないものに
「どうしても自室に入りきらない・・・」ということで、防災グッズを車載して保存する方もいらっしゃいます。
しかし、夏季の車内はとんでもない暑さになりますよね。
常温保存が推奨されているものは、車載保存に向いていないので注意しましょう。
まとめ
「防災グッズ必要なものマンション編!収納方法や置き場所も紹介」と題してお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
マンション住まいの方にとって必要なものを、おさえることができたのではないでしょうか。
記事を参考に、防災グッズの置き場所や収納方法も見直してみてくださいね。